おもちやけた

orokanaburogu

Solitude HOTEL 3F ―Maison book girl 17.5.9

2017.5.9 赤坂BLITZ

Maison book girl 3rd oneman live

image tour final

Solitude HOTEL 3F

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https://otocoto.jp/news/mbg_blitz_report/

SET LIST

1. ending
2. sin morning
3. end of Summer dream
4. veranda
5. faithlessness
6. int
7. townscape
8. karma
9. screen
10. blue light
11. opening

encore

1. cloudy irony

2. lost AGE

3. bed

4. snow irony

5. bath room

6. last scene

 

素晴らしいステージに奇跡を見た。

ただ惚れ惚れとして眺めていたステージを抽出して記す。

 

sin morningでの影による演出はゾクゾクした。イントロが流れた途端に涙が流れそうになる。幕には彼女たちの指先までの動き、靡く髪のシルエットが写されてこれから始まる時間への期待をどんどん膨らませる。幕が透けてステージ上で踊る彼女たちを見ると集中した表情で舞っている。

すすむ楽曲には楽曲たちの景色のイメージがバックスクリーンに映し出され、体現者の4人が舞う。最高傑作の本アルバムimageの曲順で進むステージが作り手による愛情にあふれてる。この曲順があるからこそのimage 変える必要さえない 完成したアルバムだ。二度と同じステージが来ないことを実感する。

特徴的なダンスがint。バレエのダンスのようなしなやかな振り付け。インスト曲であるこの曲はそのほかの楽曲より聞き手のイメージに任されている。振付師のミキティ本物によるイメージを目撃し釘付けになる。次曲目town scapeに繋がるフリもこのアルバムが通しの物語であることを強調する。

opening。終わりは始まり。始まりは終わり。このアルバムを体現するステージが終わってしまうのは悲しいことではない。MCを挟まずに9曲を全力で歌って踊ってきた彼女たちは息があがっているだろう。(しかしながら、彼女たちの体力・輝き・パワーには驚く。)ポエトリーリーディング。いつもよりも高い声で朗読されて可愛らしい。綺麗に情緒を持って文字が声になる。会場に声が響く。美しい声、そう思った。

 

アンコール

終わりは始まり。

ここでMCが入る。美しく、きびしく、激しく、冷たく、imageを体現していた演者4人が口を開く。まったく、4人のほんわかした雰囲気はたまらない。平日の赤坂BLITZに人が集まったことへの安堵や、ここまでやってきたことへの感情があふれている。ふわふわとしたまとまりのないお話しがなんとも癒されるとともに、とてつもない量の努力をしてきた芯がよく伝わる。

和田輪。人前に立つことが苦手で震えるほどだった。自分に自信が持てなかった。けれど応援してくれるファンの自慢の推しにならないと。皆が自慢の和田輪になるという誓い。

矢川葵。友達は少なくて1人行動が好きだったけど、メンバーと出会ったのは運命。大きな山を乗り越えたり大きな喧嘩もない。ずっと一緒に続けていられたらいい。

井上唯。初心者でこの世界に入って音楽のことおわからないしつらいことだらけだった。大好きな地元に帰ってもMaison book girlで頭がいっぱいになってしまう。

コショージメグミ。普段入らない湯船に漬かって気持ち悪くなっちゃった。葵と唯を引き留めてきて…と4人で手をつなぐ。この手を離さない。手を離してしまったことがあるからこその重み。

 

clody irony は曇りの今日に相応しい。いや、Maison book girlに相応しいように曇った日だ。馴染みの曲にファンのボルテージも上がっていく。クラップする曲が続きimageとは雰囲気の違うMaison book girlの色を見せる。

最後の曲はlast scene。「夢の最後の瞬間を、今も震えて思い出す」「僕らの夢はいつも叶わない」。なんてすばらしい選曲なのだろうか。このステージは夢?史上最も薄暗いのではないかという明度の照明で踊る四人はまさに”エモーショナル”だった。

 

全員チェキf:id:ariki_com:20170619212326j:image

ステージをやりきって笑みの絶えない4人。高速チェキ。自分の見たこともない満面の笑みが写っていた。ドリンクを一気飲みして少し酔っていた自分は大好きだと四人に伝えた。すると4人はわー!とかかわいー!とか言ってくれた。和田輪が「わしもだよ!」と言ってくれて本当にうれしい。酔っていたし、すぐに去らなければ高速ロットを乱すという気持ちで四人の顔をほぼ見られなかったが、あのステージで舞っていた直後の4人に挟まれ幸せな時間を過ごせたことは宝だ。

 

仕事終了後急ぎ、なんとか当日限定Tシャツも残り数枚のところGETできて本当に素晴らしい日になった。一部、過去曲を待ち望んでいたファンの嘆きはその気持ちは同情できても行動のあまりの幼稚さに不快感を感じざるを得なかったことは残念だった。否定を大声で主張することは許されない。優しいファン達が多いから殺しが起きなかっただけだ。

どんなアーティストでもそうだが変化は伴うのだ。いや、アーティストのみならず人は変化を伴う。変化しないのは在る楽曲。楽曲は死なない。それだけでも奇跡なのだし披露されなかったことで取り乱すことはない。と言いながら気持ちは理解できるが、その気持ちの表現の仕方には注意が必要だろう。

少しマイナスな気持ちにも終了後ひとときなったが、4人に囲まれた幸せはマイナスをすべて打ち消した。

自分の初ワンマン参加は奇跡の時間だった。

 

ブクガは永遠。ホテルの何階にも駆け上がる彼女たちを追っていきたい。

New single releaseも楽しみ。