おもちやけた

orokanaburogu

Solitude HOTEL 4F(17.12.28 ? )

 

これはわたしの日記で、ここには、わたし以外の誰かの記憶や真実は書かれない

誰に向けてでもなく、これはわたしの一度しか体験していない記憶 戻れない記憶の白い部屋 

  

その日だけは公演までの時間 時刻入りですこし日記を書いていた

それは告知で使われるクリエイティブに潜在的に影響されていたのかもしれない

 

 

2017/12/28 10:15 起きた のどが痛い

2017/12/28 11:50 すごく緊張する 今日はinstだけ聴いていよう

2017/12/28 13:00  時間がない遅れそう 時間がはやく進んでる気がする

2017/12/28 14:10 雲1つない快晴 どちらかというと沈み気味な陽の位置なのにそれを無視して夜明けのような空気 新しいブクガには似合う天気だななんて思ってすぐに、今日がどんな天気でも似合うと思ってしまうことに気付く

2017/12/28 14:29 りんかい線 ゆりかもめは好きだけれど今日の気分はこっちで、大崎からのれば地下鉄 時間も天気も空気も全部無視して暗がりを進んでく

2017/12/28 14:57 不安 いつも大事な時こそ準備ができていない 

2017/12/28 15:17 安堵 欲していたものが自分の手元にあることの安心感 色んな人と会話をしていつの間にか透明度が低くなってしまったことに気付く こんな文字を読んでくれている人達が本当に確かにいるようで、信じられない気分だ 

2017/12/28 16:00 店員に呼ばれた しょーじじゃなくて"こしょーじ"です!

 2017/12/28 16:30 あまりにも楽しく過ごしていて、変な感じがする 鯛焼きの串揚げがかわいい

2017/12/28 17:20 ジャージを着た タオルも巻くとまるでスポッチャガチ勢

2017/12/28 17:40 鬼さむい さっきの楽しさとの釣り合いが早めに取れた

2018/6/23 18:05 ステージ左上には時刻 居たことのない日に来ていた その下には白いドアがある スクリーンにはMaison book girlの一文字一文字がやってきたり消えたり連れられてきたりする ときおり黒い文字の中に光の玉が降っている 逆再生のような音と共に成る音 こういう音を何と呼ぶんだろう 

2018/6/23 18:20 なにか変化があるかと思ってずっとみていたけれどスクリーンではループが続いている 近くの人達がとても騒がしい ひどい内容もあってすこし悲しい気持ちになった 口は塞げても耳は塞げない

2018/6/22 18:50 いつ変わったかわからないけどまた違う日になっていた

2018/6/22 18:58 

2017/12/28 18:58

2017/12/28 18:59:57 3・2・1

  

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拍手と歓声

大きなブザーの音 劇場のブザー 畏れる音だった

 

「本日は、Solitude Hotel 4Fにお越し下さいまして、誠に、ありがとうございます」

こんな会場アナウンス 奇妙なほどに棒読みの声 知らない人の声がする

 

Solitude Hotel 4Fの文字が連なるムービー

鉄骨と遊園地 アニベルセルの文字がにじむ

ピアノ音 横笛の音 このとき初めて聴いたこの曲のことをよく憶えている また聴くことになるとは思わずに 

井上唯がドアを開けて入ってくる つぎつぎ舞台にたつ クールな表情の メゾンブックガール

 

01. sin morning

VJを背景に踊る彼女達

いつもより広いステージの上 すこし高い位置で踊る姿があまりに美しくて 滲む視界と共にただただ見つめていた 3Fでのsin morningの特別な演出等もなく、ただひたすらに美しかった

02. rooms

このときのroomsのことをあまりよく、憶えていない このときのライトに対してすごく驚いたのに夢のように記憶を失ってしまった

03. lost AGE

「消えた時間 薄れていく 部屋の中の色 その匂いもこの景色も迷いこんでゆく色」

いつもの歌詞 観客たちはここぞとばかりに手をたたき、この拍子にただ夢中になっていく 

04. end of Summer dream

「変わってしまう朝 ずれた時計と 叶わなかった声 その瞳の色をなくした」

「夢の中 正しいことは何もなくて 暗闇でみた 忘れた悲しみの続きを」

「ベランダの外にはゆるやかな光 扉の鍵はもう赤いベッドの中に隠した

05. veranda

「幸せになるのをいつも怖がっていたのに それでも抱き合って いつかの日々を壊してく」

06. bed

「ひとつのベッドさよなら」

 

MC 感謝する4人 観に来ない人へのdisがいつもの調子で、最近のいつもの通りだなと思った なんでここでMCをするのか不思議で仕方ない 思い返せば今日のライブはただひたすらに美しいけれど特段いつものライブハウスでのライブから違うこともなく、あんなに伝説のライブとか色々言っていたけれどなんなんだろ まあいっか 涙が出るほど美しいし と思った

 

07. cloudy irony

力強い cloudy irony

「繰り返す日々は僕を傷つける」

「汚れた結末だけを僕たちはいつも望んでるの?」


08. faithlessness

「僕らは罪悪感の中で2度目の朝は許されなかった」

「足音をきいて 嘘ばかりついて ベッドは森の 中で燃やしたの」

歌っていない この歌はなんなんだ それにも構わず楽しそうにわーだりん!わーだりん!あーおい!あーおい!と叫ぶ一部の観客たちの声でわたしはオケの音すら聞こえない あまりにも異様な光景

"小さな川の色は変わってた"

そういって次につづく観客の声「いくぞ あーおい!」も無視して、歌わないどころか踊ることをやめ動かない4人 彼女たちは歌ってもいないのに歌声はスピーカーから流れている 

疑問だった 歌をかき消すほどのコールをやめろということなのかとも思った でも今日は 歌ってもないのに 静止した彼女達に対してざわつく会場 それでも構わずに名前を呼ぶ人達に何か見えていて何か見えていないのかと相まって恐怖を感じた

 

矢川葵が、白いドアを開けて入っていく

和田輪が、白いドアを開けて入っていく

コショージメグミが、白いドアを開けて入っていく

井上唯が、白い箱を持って、白いドアを開けて入っていく

 

誰もいなくなった

 

「14日前」

その声とともに時刻が変化する

2018 0112 00:00:00

14days instrumental ドアを開ける音

4人がかわるがわる日にちをカウントダウンしてゆく

14日前、と言っているのに日付は14日後だ 14日後の誰かが1228のことを14日前と言っているのだろう どういうことなのかわからない 逆行していく 恐ろしい音がする 時間は毎日違う 

 

13日前

12日前

11日前

10日前

9日前

8日前

7日前

6日前

5日前

4日前

3日前

2日前

 

1日前

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観たことのある時間 

不安な汽笛のようなよくわからない音 聴いたことのある 跳ねて踊るようなピアノの音

観たことのあるオープニングムービー

その終盤の音楽にのせて井上唯が堂々とした姿勢で登場する 観たことがある

これはもう、本当に、あのときの時間だ。

 

01. sin morning

さっき、聴いたはずだった曲 ゼップDCワンマンライブ、始まった

「君の笑顔 汚したかった その夢から覚めないで」

「時計の針は知っていたの 許せない新しい朝がくる」

許されていない 目覚めることはできない 

さっきまで美しさで涙を流していたこともすっかり忘れて こわくてたまらない

こわいと意外と 涙はでない

 

02. rooms

やっぱりまたここだ、またここに来てしまった

永遠にここから出られないのかもしれないと強く思った

クラップなんてできるわけがない

またfaithlessnessまでやって あの40分間が永遠に続くんだ

 

そう思っていた

「何もかもがあって 何もなくなるの」

後ろを向いた彼女たち、音楽は止まり、踊りも止まり、

そんなことよりもスクリーンに巨大な4人の映像が映し出される 静止画のようででも瞬きや体の揺れがある映像

観たことがないほど悲しい表情をしている 例えるとしたらお葬式だとしか言いようがない

井上唯は白い箱を持っている さっき中断したfaithlessnessで持って出て行った(入っていった)箱を持っている あまりにも悲しい表情と相まって骨壺のように見える白い箱 私は絶対に、この白い箱の中を観たくないし何が入っているのか知らない でも

静寂 

音もなく あるのは観客の小さなどよめきと 映像の中の彼女たちの少しの動き

1分以上続く 静寂

私たちはもしかしたら、この白い箱に閉じ込められているのかもしれない

 

03. 言選り

悲しい表情の4人と箱をバックに動きだす 19:08 4人に手を振る4人

確実にさっきと違う方向に歩み始めた

「夏の夕立 愛とか、悲しみとか切り出して 箱にそっと閉じ込めた ベッドの中揺れた笑顔も」

「こぼれた夢を助けても続きは扉が塞いでる」

鍵の落ちる音

 

 

スクリーンの4人と箱はいなくなる

矢川葵がステージ中央の鍵を拾ってドアを開けて中に入っていく ドアの中は白い光を放っていてそれ以外は三原色のライトの粒が見えるだけ

矢川葵がドアの中に入っていくと、左目がスクリーンに映し出される ぱちぱちと瞬きする目が可愛らしいはずなのに、今の私にはただひたすらにこわい

コショージメグミも鍵を拾ってドアを開けて中に入っていく 彼女の瞳もスクリーンに映し出されて2人の目がぱちぱちしている 緑の目だ

井上唯も同様 鍵を拾ってドアを開けて中に入っていく 彼女のの美しい三白眼がスクリーンにうつる やはりその目は鋭くて刺されているような感覚に陥った

和田輪もログイン 眼鏡で面白い感じになったのが面白かった

4人の目が揃って、ああ4人の目の形は本当に全然違くて面白いなと思ったf:id:ariki_com:20171229161311j:image

それもつかの間

矢川葵は外にでてきて、入った順番にみんな外に出てきた その手には小さな本を持っていた

 

04. 雨の向こう側で

 灰色の雲の上にいるシロとクロの話 彼女たちは今、どこにいるのだろうか?

白い箱は?このドアを通じて、灰色の雲の上?そんなことないはずだ

聴いたことのある物語よりもまして、切に願うように聞こえる

「透明な雨が強く強くなるほど雫の輝きは増してゆき灰色の町は大きな光に飲まれてゆく」

 

 「そして光の中へと吸い込まれていった」

 

背中には灰色の羽が生えていた

 

自分から音をあげて開く、白いドア

1人ずつ中に、吸い込まれるように入っていった

誰もいなくなる

 

時間は失くなる

うるさいほどのノイズ

 

砂嵐のようのようなノイズが鳴り響く ノイズの映像 

フードのついたジャンパーを着たコショージメグミがそこを彷徨ってどこかに行ってしまった ネイビーのコートの和田輪 あたりをきょろきょろと見回して彼女もまた彷徨っている 白いコートの矢川葵 うわかわいい いや、彼女もまた彷徨っている 堂々とコートのポケットの中に両手を突っ込んでモデルのように、美しく舞台手前側を直線的に速足で歩く井上唯 彼女だけは迷わないようなそぶりで歩いていたがやっぱり、ここはどこなのかわからないことに気付いたようだった

ドアの中に飛び込むコショージメグミ 近くにいても誰も気づかない 交差する 同じ時間同じ場所にいても気づかないまるで違う時空にいるかのように 

行ったりきたりする 画面に一時 言葉の断片が見られたが それも少しの間

ここがどこだかわからない 彼女達がどこにいるのかわからない

現在 未来 過去 どこの過去? どこの今? ただ、わからなかった

ノイズの音が大雨の嵐のように聞こえてくる 映像のゴニャゴニャも、ずっとみていると水が溢れているようにも見えた

コショージメグミが自分の首をしめた もがき苦しんでいる いや、首をしめているのではなく苦しい首を抑えていたのかもしれない 入り込みすぎるほどの圧倒的な振る舞い こんな苦悩にもがく姿が、見たことのない彼女の姿で本当にどこに来てしまったのか、こんな苦しまなかればならない世界に来てしまったのか いや、知らないだけで私の知っている彼女もこれほどまでの苦悩を浴びているのかもしれない それは知れない

いつの間にノイズが収まっていたのか覚えていない いつの間に突き刺すような雨が降りはじめたのか覚えていない

 

05. townscape

「消えた時計はあの街を明かす」

時間は戻ってくる たぶん、ドアに入っていく前の時刻 わからない

そしてその彼女達であるのか わからない

つめたいレーザーの雨 VJでは大きな木の映像が入っていた

異様な光景 

「冷たい雨が降り注ぐ無意味な夢」

「朝の光がそっとあの日を壊す 君がくれた夜は永遠に続いてく」

 

06. blue light

「二人 その扉のひみつ 叶わなかったのか 誰もしらない」

「2年後とか 美しい嘘を 時計台は知っていたの?」

blue lightの雨が降り注ぐ

 

07. 十六歳

黒い何かの 恐ろしい映像

この曲で彷徨うような彼女たちの姿が 初めてみたわけじゃない気がするけれど

それは嘘できっと、今彼女たちは初めてこうして彷徨いまどっている

「夜が明けた地下鉄 コートを着た二人の階段の足音に 白い息が溶けてゆく」

「ただ願っているの 出口を探して 街の音をきいてるだけ」

「交差点の中で見失っていった 手と手冷たい日の 朝」

 

はじめてみた曲だった

 

08. karma

まだ、突き刺さるような雨が降っている

 

「夏の雨 あの日は違う雨 それに気づけずに」

「夜道を二人あるいた 悲しみだけが残って」

 

「君は誰 傷つけたのは誰なの 耳を閉じ 鮮やかに壊してゆくの」

 

何が起点になったのかわからない

気付けば時間がまた逆行している 居たことのあるだろう時刻

居たことがあるはずの時刻なのにこんな場所にはいなかったはずだ

ここはどこ

20171228よりも前にどんどん時間は戻っていく

 

 

20170509 19:00:00

止まった

ending 聴いたことのある木と木で叩く音

観たことのある映像 ついにここに戻って来てしまった

Solitude Hotel 3F

また、sin morning?新しい朝が来るのだろうか?

 

 

違う すぐに、さらに、時間は巻き戻る 

 

なにかの摩擦で鳴る音 拍手のような、でも知っている拍手の音じゃない 音

それはとても奇妙で、奇妙というには綺麗すぎるくらい気持ちの悪い音

きもちわるい変則的なテンポで 大きな音で鳴り響く

それと共にどんどん時が遡っていって

2F?

過ぎて行く

 

止まった時間 鳴り響く観客の拍手 歓声

 

20141124 17:10:00

この数字がなんのことだか、すぐに察した

私はまだ、メゾンブックガールを知らない

 

ポニーテールの人のシルエットがみえた

知りたかった2度と見ることは許されなかった彼女たちの姿が今、2014年11月24日に彼女たちの姿を目撃することができるのだ 

白い衣装で登場した彼女たち 周知の観客は懐かしさ 感傷 思い出を口々に発していた「ずっと応援してきた人にとってこれはやばいよ」そんな声も聞えてきた 本当にそうだと思う

 

わたしは

2017年のメゾンブックガールにしか 出会ったことはなかった それはとても悲しいことだと思っていた どんなに愛しても、過去のことは過去でしかなく、直接対峙し見守ることすら許されない できるのは 出会ってから同じ時間をともにしている彼女たちをただ観て感じることだけ

何度 もっと早く出会いたかったと思ってきたことだろう 

それが私は 彼女たちのこのライブから 目撃することができた

悪夢がいつからか移り変わっていて素敵な夢をみていた

 

明るいライトが当たって夢のもやのような視界 楽しそうな跳ねる bathroom 白い衣装の4人が あまりにも愛おしい こんな風にはじめから和田輪がいて私がいる はじめからlastsceneはこんな振り付けで、こんなに機敏なステップが踏める 

 

falling girl君を救えなかったから 同じことを繰り返すだけなの

falling girl 2度と交わせない約束 絶望の中、美しい笑顔で

 

夢の最後の瞬間を 今も震えて思い出す

消えた段ボールの箱は なぜか不安を呼び込んで

鍵が開く音に目を覚ます

 

それも全て忘れてしまったの?

僕らの夢はいつも叶わない

 

 

フラッシュのように光は消える

「これがメゾンブックガールです!」ベレー帽をかぶった笑顔のコショージメグミがそう言った 4人はカーテンコールのようなていねいなお辞儀をして去っていく

 

暗転してまたあの音

時が巡る音 SolitudeHotel4Fの文字が浮かぶムービー

最後にsin morningで新しい朝が来るのかもしれないとよぎる 

 

20171228 20:46:??

明転 客電の点灯 フロアの映像がスクリーンに映し出される

会場にはアナウンス

終演だ 終演のお知らせ 

 

 

茫然として ここがなんの世界なのかわからなくなる 夢なのか現実なのか

私の知っているメゾンブックガールはなんなのか

 

 

 

会場を出ると手紙がばら撒かれている

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 cotoeriちゃんに初めて会った

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素敵な素敵なお花 こんなの想像してなかった 一員にしてくれて感謝の気持ち 

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外に出ると冷たすぎる風が体当たりしてくる 空気は澄んでいて 星も月もよく見える 頭がこんがらがっていて、頭は冷やされていてもボヤボヤしてしまう

何度も同じ道を繰り返して歩いてみたりして「またここか」という感覚を繰り返してみてもその前に戻ることはない そうしているうちに建物の周りには誰も人がいなくなっていた あの箱は空っぽになってしまったのだろうか いつまでも気が済むまで身体を冷やしておいた きれいな光もぼやけていていつまでも光らない

 

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月がとっても綺麗だった

 

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私の20171228

このあとに進む時間に沿って身を任せて 続けていく

 

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